建設用語集


よみ 用語 解説
たいさこうばい 堆砂勾配 砂防ダムの堆砂勾配は、ほとんど水平に近い勾配から現渓床勾配程度の勾配の間で変化するが、土石流発生時に確実に土石流を捕捉できる勾配を計画堆砂勾配と定義する。
だいひょうりゅうけい 代表粒径 河床材料の動きやすさや河床の粗度を規定する代表的な河床材料粒径。
だいひょうりゅうそく 代表流速 堤防及び低水河岸の護岸設計に用いる流速。代表流速の算定は平均流速に割り増し係数を乗じて求める。
ただんづみこう 多段積工 かごマット工において、計画勾配が原則として1:1.0~1:0.5場合に使用される。1段高さ30~50cm、幅100cm~200cmのかごを段積に積み上げる。高さ方向・延長方向とも連続した一体化構造である。
たにどめこう 谷止工 渓流に造られる比較的小規模の低ダム。土砂を堆積させて山腹斜面を安定させたり、縦浸食を防止する。
だるまかご だるまかご 異形じゃかご(楕円形・三角形・扇形などさまざまな断面形状を持つかご)の一種。円筒状のかごで、地盤に対して直立するように設置できる。おもに河川護岸資材として使用される。
たんいたいせきじゅうりょう 単位体積重量 一般に土の単位体積当りの重量γをいう。土粒子とその中に含まれる水との両方を考慮する場合を湿潤単位体積重量γwといい、土粒子のみを考慮する場合を乾燥単位体積重量γdという。
たんどくすいけい 単独水系 一級水系,二級水系以外の水系。
だんめんかくだいこうほう 断面拡大工法 堤防断面を拡大する事により、浸潤面の低下、すべり破壊の安全性の増加、パイピングを防止する押え盛土としての効果を生む堤体強化工法の一つ。
ちゃくしょくとそうあえんめっきてっせん 着色塗装亜鉛めっき鉄線 亜鉛めっき鉄線に、耐久性のある合成樹脂塗料を塗装し焼付けを行ったものである。国立公園や国定公園など、景観に配慮した場所で有効である。
ちんか 沈下 地盤や構造物が何らかの要因で鉛直方向に緩やかに沈み込む現象。
ちんさち 沈砂池 砂だまり工とも呼ぶ。上流に土砂抑制の砂防ダムが十分計画できない場合、活火山地帯のように無限に土砂の供給源がある場合などは災害防止のため、流路の一部を拡大して流下土砂を貯留する目的で造られる工種。
ていきゃくすいろ 堤脚水路 堤防の裏法尻に設置する排水路。表面水の排水及び、ドレーン部からの排水や降雨による表層浸透水を処理する為に用いられる。
ていないち・ていがいち 堤内地・堤外地 堤防によって洪水氾濫から守られている住居や農地のある側を堤内地,水が流れている側を堤外地と呼ぶ。
ていぼう 堤防 河川では、計画高水位以下の水位の流水を安全に流下させることを目的として、山に接する場合などを除き、左右岸に築造される。構造は、ほとんどの場合、盛土によるが、特別な事情がある場合、コンクリートや鋼矢板などで築造されることもある。
ていぼうしき 堤防敷 堤防の表法先から裏法尻までの築堤されている部分を言う。堤防敷より河川側を堤外地、農地や居住地側を堤内地と言う。
ていぼうほきょう(ていぼうきょうか) 堤防補強(堤防強化) 堤防の強度を高め、水害からの安定度をあげること。特に河川堤防では、浸透、浸食、地震対策などが行われる。
てっきんこんくりーとようぼうこう 鉄筋コンクリート用棒鋼 コンクリート補強に使用する熱間圧延によって作られた丸鋼および異形棒鋼。その強度・化学成分等により、丸鋼は2種類・異形棒鋼は5種類に分類される(JIS G 3112)。
てんじょうがわ 天井川 河床が周辺の地盤よりも高い川。
てっせんかごがたごがんのせっけいせこうぎじゅつきじゅん(あん) 鉄線籠型護岸の設計施工技術基準(案) 国土交通省 河川局治水課発行のかごマット平張工に関する基準書  →かごマット工
てんば 天端 砂防ダム、堤防などの堤頂面をいう。水通し天端とも呼ばれる。
てんばはば 天端幅 砂防ダムの天端は、通過砂礫の衝撃や摩耗に十分耐え得るだけの厚さを有する必要がある。この厚さを天端厚という。
どあつ 土圧 ある境界面に生ずる土の圧力。土圧論としてはクーロンとランキンのものが有名である。クーロンは土を剛体と仮定して平面すべり面を持った土くさびの釣り合いにより土圧を求める。一方ランキンは重力のみが作用する半無限の地盤内における各点の塑性平衡状態にある応力から土圧を算定している。また土圧には受動土圧、静止土圧、主動土圧があり、構造物は状況に応じてこれらの土圧を基準にして設計される。
どあつけいすう 土圧係数 作用する土圧とその位置における鉛直土圧の比。一般にKで表される。土圧係数はクーロンの土圧論で示される。
とうすいけいすう 透水係数 土の間隙中を浸透する水の流速を表わしたもの。透水係数は、土粒子の大きさ間隙の大きさなどによって異なるが一般的に砂質土では透水係数は大きく、粘性土では小さい。
とこがためこう 床固工 河床洗掘を防止して河床縦断形状を規制し、流水の流向を制御する目的で河川を横断して造られる構造物をいう。一般に高さは5m以下で、有効落差は2~3mが多い。床固工は河床固定、縦断勾配の緩和、乱流の防止の効果の他、河岸崩壊の防止の効果を持つ。
とこどめ・とこがため 床止め・床固め 河床の洗掘を防いで河川の勾配を安定させるために、河川を横断して設けられる施設。床固めということもあるが、機能は同じでである。床止めに落差がある場合、「落差工(らくさこう)」と呼び、落差がないかあるいは極めて小さい場合、「帯工(おびこう)」と呼ぶ。
どしゃりゅう 土砂流 土砂流は、土石流と呼ばれる土砂の流出状態のうち最も多い形態であり、掃流力によらない土砂の流れの形態の名称で、従来は山津波などと呼ばれている。主な特徴は、土石流は先端部に巨礫を含む岩石礫群を有し、後続流は泥流や高濃度の土砂流である。巨礫による衝撃力は大きな破壊力を持ち、直進性がある。流れの速度は、通常の流水とほぼ同一と考えられる。土石流に比較すると衝撃力は小さく、被害は土砂流の継続時間に関係する。導流は比較的可能である。
どどめこう 土留工 切土または盛土の側面を支え、土が崩壊しないように土を支える目的の構造物。
どれーんかご ドレーンかご 河川堤防において、裏法面又は堤防内部に浸水対策として設置するかご工。ドレーン工
どれーんこう ドレーン工 下水道、排水溝。(広辞苑)建設分野では主に、サンドドレーンなどに代表されるバーチカルドレーンや、河川堤防の裏法面などで使用するかご工など、土中の水を排水する工法を総称してドレーン工と呼ぶ。
どれーんこうせっけいまにゅある ドレーン工設計マニュアル 財)国土技術研究センター発行のドレーン工の設計に関する資料

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