共同開発・研究、実験

過去20年以上前から大学、民間企業、研究機関などと、かご工(かご枠・じゃかご・ふとんかご)に関して 共同で開発、研究、実験を行ってきました。
過去の研究開発に関する資料は下記『研究資料』から閲覧してください。

開発研究部門へのご相談

従来から使用されてきたかご工(かご枠・じゃかご・ふとんかご)の改良や研究、実験など、また新工法・新製品の開発などに関しては、下記『相談窓口』から受け付けています。

研究実績

1.越流に対する堤防の粘り強さの向上に関する検討

  • 背景
  •  平成27年9月の関東・東北豪雨で、越流によって鬼怒川の堤防が約200mに渡り決壊し、甚大な被害が発生しました。 これを受け、国土交通省では、もし越流が発生しても、破堤までの時間を少しでも引き延ばし、被害を軽減させるため、堤防の裏法尻を補強する対策(危機管理型ハード対策)が推進されました。

  • 実験概要および結果
  •  本実験では、堤防裏法尻にかご工を設置した場合に越水に対する堤防の侵食抑制効果などを把握するため、大阪大学と共同で模型実験を行いました。
     実験の結果、堤防裏法尻にかご工を設置することで、越水による堤防の侵食を抑制する効果(越流水の減勢、法尻の侵食抑制、排水など)を確認しました。

    ※内容の詳細は『研究資料』から閲覧いただけます。

模型実験風景

2.大型ふとんかごのすべり特性および安全性の評価

  • 背景
  •  地震などによる盛土被害を抑制する工法として、盛土の法尻に構造物を設置する「法尻補強工法」があり、その工法の一つに「大型ふとんかご」があります。
     大型ふとんかごは、高い排水性を有する構造物であり、湧水等が確認される箇所の土留めとして多く実績があります。しかし、大型ふとんかごの構造や特性には未解明な点が多く、安全性を評価した事例はありませんでした。

  • 実験概要および結果
  •  本実験では、大型ふとんかごの特性を把握するため、大阪大学と共同実験を行いました。実験では、地盤と大型ふとんかご底面の摩擦特性を把握するため、実物大の試験体を用いて野外牽引実験を行いました。
     実験の結果、大型ふとんかごの摩擦係数を確認できました。また、摩擦係数を把握した結果、大型ふとんかごの地震時の滑動および転倒に対する安全性の評価を検証することができました。

    ※内容の詳細は『研究資料』から閲覧いただけます。

牽引実験風景

3.大型ふとんかごの三次元弾塑性解析

  • 背景
  •  大型ふとんかごは、丸棒で作られた鋼製枠に菱形金網を張り、パネル状にしたものを、箱形状に組み立てたかご製品です。通常のふとんかごやじゃかごに比べ、3~4倍太い鉄線を枠に採用しており、河川護岸や擁壁などに採用されています。 しかし、その力学特性には未解明な点が多く 、設計手法も確立されていませんでした。

  • 実験概要および結果
  •  本実験では、大型ふとんかごの基本的な力学特性を把握するため、新潟大学と共同実験を行いました。
     実験では、大型ふとんかごの力学解析を行うため、大型ふとんかごの三次元解析モデルを作成し、力学特定を調べました。また、実際に鉛直載荷実験を行い、実験結果と解析モデルの結果を比較することで、解析手法の検証を行いました。

    ※内容の詳細は『研究資料』から閲覧いただけます。

載荷試験風景

4.大型かご工の上載荷重に対する強度検証(自社単独で実施)

  • 背景
  •  大型かご工は、溶接金網を箱状に組立て、割栗石や玉石等を中詰めしたかご製品です。一般的なふとんかごやじゃかごに比べ、金網の剛性が高く、擁壁や河川護岸等で実績があります。 本実験では、大型かご工の適用範囲を明確にするため、実物大の大型かご工の載荷試験を実施しました。

  • 実験概要および結果
  •  実験では、実現場の大型かご工の供用状態を想定し、実物大の大型かご工に上部から載荷を行い、大型かご工の変形から座屈に至るまでの挙動や載荷重の数値を確認しました。 この実験結果から大型かご工の適用範囲を明確にすることができました。

載荷試験風景2
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