建設用語集


よみ 用語 解説
あえんふちゃくりょう 亜鉛付着量 亜鉛めっき鉄線は、そのめっき付着量によって1種(SWMG-1)~7種(SWMG-7)に分類される。(JIS G 3547)その数字が大きくなるにしたがい、付着量も多くなり耐久性も上がる。また同じ種でも線の太さにより付着量は変わる。
<例>じゃかご・ふとんかご(3種):φ3.2㎜135g/㎡以上、φ4㎜155g/㎡以上、(7種):φ3.2㎜φ4㎜400g/㎡以上。大型ふとんかご(5種):φ8㎜290g/㎡以上
あえんめっきてっせん 亜鉛めっき鉄線 軟鋼線材(JIS G 3505)を冷間加工した線に溶融亜鉛めっきまたは電気亜鉛めっきを施したもの。表面に酸化亜鉛の保護皮膜を形成するが、亜鉛めっき層が少しずつ溶出することによって、下地の鉄線を保護している。また、亜鉛の犠牲防食作用により、切断面やきず部における鉄錆を防止する。
あえんーあるみにうむごうきんめっきてっせん 亜鉛ーアルミニウム合金めっき鉄線 軟鋼線材JIS G 3505を冷間加工した線に溶融亜鉛ーアルミニウムめっきを施したもの。亜鉛にアルミニウムを添加合金化することにより、表面の保護皮膜は強化され耐久性は向上する。(亜鉛めっきの2倍以上)
おもに河川護岸用資材かごマット工に使用。
あんきょ 暗渠 ①パイプやフィルター材(蛇かご、そだ、礫・割石等)を連続状に埋設して地下水を排除するもの。②砂防ダムの堤体に、直交する方向にあけられた水路で低水流量を通過、工事中の排水路としての機能。
あんぜんりつ 安全率 物体の安定条件を損なうように作用する外力、あるいは応力に対してそれらに抵抗する力あるいは応力の許容最大値の比で表す。この比が、1以上であれば安定を保ち、1以下であれば安定を欠くと判定する。
いっきゅうかせん 一級河川 一級水系に係わる河川で、国土交通大臣が指定した河川。
いっきゅうすいけい 一級水系 一級水系  国土保全上または国民経済上特に重要な水系は、国土交通大臣が直接管理する。
うぇるこうほう ウェル工法 裏のり尻に減圧井戸を設置し、基礎地盤からの浸透水を排水して、裏のり近傍の浸透圧を低減する。堤防の基礎地盤を強化する工法の一つ。
うがん・さがん 右岸・左岸 河川を上流から下流に向かって見た時、右側を右岸,左側を左岸。
うちあーる 内R コーナー部でコーナーをはさんだ左右の角度が、盛土側から測って180度よりも小さいものを呼ぶ。⇒外R
うつくしいさんがをまもるさいがいふっきゅうきほんほうしん 美しい山河を守る災害復旧基本方針 社団法人全国防災協会発行の河川災害復旧に関する図書
うめもどし 埋戻し 構造物の地表面以下の掘削部分を、構造物の施工後に土砂で埋めて現状に復旧すること。
うらごめ 裏込め 擁壁、橋台などの抗土圧構造物やカルバートなどの背面を土質材料で充てんすること。
うらのりめん 裏法面 河川堤防の堤内地側の法面。裏法面には河川水や降雨からの浸透対策工として、ドレーン工や腹付盛土(拡幅)などの対策工が用いられる。
えきすぱんどめたる エキスパンドメタル 鋼板などの金属板を素材として冷間切延法により製造される。鋼板に対して切延加工により形成されるメッシュ構造が、対角線群で構成され、しかも、それぞれの網目が継ぎ目を持たない一体型構造である。そのため、力学的には強度、特に剪断変形応力は、ほかの織り金網や編み金網にはみられない抜群の威力をもつ。
えすえすよんひゃく SS400 一般構造用圧延鋼材。JIS G 3101。
えっすい 越水 水位が堤防を越えて河川水などがあふれてくること。
えつりゅうすいしん 越流水深 堰を越流する水深で、接近流速(堰の上流側の断面での平均流速で、流量を流水断面積で割ったもの)が十分小さい断面の水面と堰頂の高低差。
えつりゅうてい 越流堤 洪水調節の目的で、遊水地や分水路の分流点に設置する堤防天端の一部を低くした堤防。越流堤の高さを超える洪水では、越流堤から洪水の一部分を調節池などに流し込む構造になっている。
えぬち N値 標準貫入試験においてサンプラーが30㎝貫入するのに要する打撃回数のこと。打ち込みは63.5㎏の標準ハンマーで、落下高75cmでサンプラーのノッキングヘッドを打撃する。この値より地盤の相対的な強度を推定する。 良く締まった土はN値が大きい。
えんかびにるひふくあえんめっきてっせん 塩化ビニル被覆亜鉛めっき鉄線 亜鉛めっき鉄線に、塩化ビニル樹脂を主体とした対候性の良い合成樹脂を密着被覆したものである。衝突・流砂などによる磨耗に有効。
えんこすべり 円弧すべり 斜面の崩壊形態の一つ。想定されるあらゆる円弧すべり面について、分割法などによってそのすべり面上の安全率(起動モーメントと抵抗モーメントの比率)を算出する解析法を円弧すべり面法などという。
おうりょく 応力 単位面積あたりの作用力をいう。N/mm2、KN/m2を単位とする。引張応力、圧縮応力、せん断応力が基本的な応力となる。
おおがたかごわくこう 大型かご枠工 かご枠工の特長をさらに、大型に強力に改良したもの。⇒大型EGボックス
おおがたふとんかご 大型ふとんかご 鋼製組立網
おびこう 帯工 流路工に用いられる横工の一種で、床固工に落差がないもの。
おもてのりめん 表法面 河川堤防の堤外地側の法面。表法面には侵食対策工(護岸工)として、ブロック張工やかごマット工等が使用される。
おもてのりめんひふくこうほう 表のり面被覆工法 表のり面を難透水性材料で覆い、高水位時の河川水が浸透するのを防ぐ堤体強化工法の一つ。
おりかなあみ 織り金網 なまし鉄線・亜鉛めっき鉄線・ステンレス鋼線を、織機を用いてたて線とよこ線を交差させて製造する金網。織り方の違いにより平織金網・綾織金網・畳織金網の3種に分かれる。古くから日常的に、餅焼き網・ざる・虫かごなどに、また最近では鉱山用・造船用・製粉用・理化学用・エクステリア用に広く用いられている。

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