建設用語集


よみ 用語 解説
ゆうすいち・ちょうせつち 遊水地・調節池 洪水を一時的に貯めて、洪水の最大流量(ピーク流量)を減少させるために設けた区域を遊水地または調節池と呼ぶ。遊水地には、河道と遊水地の間に特別な施設を設けない自然遊水の場合と、河道に沿って調節池を設け、河道と調節池の間に設けた越流堤から一定規模以上の洪水を調節池に流し込む場合がある。
ようあつりょく 揚圧力 ダムの底面に働く上向きの水圧。通常ダム底面の上流端で最大値を示し、下流側に向かって直線的に低減する圧力分布を示す。砂防ダムにおいては堤高が低く堆砂によって上流端水深が小さくなるので揚圧力を考慮しない場合が多いが、堤高15m以上の砂防ダムにおいては揚圧力を考慮する。
ようじょう 養生 打込みが終わったコンクリートは、硬化を十分進行させるため、低温度、急激な温度変化、乾燥、荷重などの有害な影響を受けないようにコンクリート表面を保護する必要がある。これを養生という。
ようせつかなあみ 溶接金網 たて・よこの鉄線を格子状に重ね、これを電気抵抗溶接方式によって加熱して溶融に近い状態にし、適当な機械的圧力を加えて鉄線を溶接することで製造したもの。構造的に引張り強度が高いため、コンクリート構造物に頻繁に使用される。
ようゆうあるみにうむめっきてっせん 溶融アルミニウムめっき鉄線 軟鋼線材JIS G 3505を冷間加工した線に溶融アルミニウムめっきを施したものである。特に、海岸地帯、硫黄を多く含む温泉地帯・工業地帯・酸性雰囲気(ph4~7)で、亜鉛めっきよりも耐久性に優れている。
よくしこう 抑止工 砂防工事においては抑止工とは土石流の抑止に用いられる。土石流対策堰堤がこれにあたる。地すべり工事においては地すべり力に対して直接構造物で対応する工法。代表的な工種として杭工、シャフト工、アンカー工、擁壁工などがある。
よくせいこう 抑制工 砂防工事においては、流出土砂を抑制する工法について抑制工という。流砂調節ダムなどがこれにあたる。地すべり工事における抑制工とは、地すべり発生の誘因を除去したり、地すべりのバランスを回復させる工法をいい、地表水・地下水除去工法、すべり面粘土の土質的改良工法、盛土工などの代表的抑制工がある。
よここう 横工 ⇒水制
よゆうだか 余裕高 護岸や堤防やダムの計画時に、洪水時の波および流木などを考慮して断面に見込まれる高さ。特に砂防河川のような急勾配の渓流においては、流木、巨礫などの混入によって水位の変動が著しい。そこで、流路工の護岸工は計画高水位に余裕高を加えた高さまで護岸を施工することとしている。

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